松坂 浩史氏

第42回京都教育懇話会例会は、2017年10月31日(火)18:30より、
<日本の未来と人づくり>視界ゼロ時代の次世代&社会の新座標軸~教育現場にイノベーションの風を~と題し、
松坂浩史氏(文化庁地域文化創生本部事務局長)をお招きし、立命館朱雀キャンパス多目的室にて開催いたしました。

 

 

平林 幸子氏

平林幸子氏(京都中央信用金庫副理事長)のご挨拶のあと、松坂氏の講演が行われました。

松坂氏からは、「高大接続改革」、「大学改革の背景」という2本の柱を立てていただき、海外の大学入試事情を交えながら、日本の現状と課題を説明いただきました。また大学改革の裏側にある社会情勢や大学の進学率、学修時間など、具体的な数値を示していただきながらご説明いただき、教育関係者でない方にも理解しやすい内容でした。
そうした基礎知識を共有した後に、「大学では何をどのように学ぶべきか。そのために国は何をすべきか」というテーマで討論会を行いました。今回の討論会には、企業の方・行政の方・学校関係者・学生・一般の方など多種多様な方々にご参加いただきましたので、それぞれの立場で、それぞれの価値観をぶつけ合い、新たな気付きや学びが多くありました。

質問の様子

質問では、「フランスのバカロレアの話があったが、その課題は?」「大学でどうするかというのは初頭・中等教育があってのこと。現在の初頭・中等教育をどう見られているのか」「いろんな例を挙げていただいたが、どういう形が理想なのか・さらには現実的なのか」など、多岐にわたる質問が飛び交いました。

 

 

藤田 裕之氏

最後に、藤田裕之氏(レジリエント・シティ京都市統括監)よりご挨拶をいただき、大盛況のうちに終了いたしました。

参加者からは、「会社では聞けない話が聞けた」「先を見通して未来をになう子どもの教育につとめていきたい」「ストレートな表現でわかりやすかった。」「バカロレアの具体例がとても参考になった」「大学入試のありかたを通して、今の子どもたちには何が必要なのかを考えさせられた」「教育への真剣度を充分に感じた」「講演の最後に言われた、わざわざ学校という所に集めて教育することに意義のある内容で教育活動を進めたいですね」。

ディスカッションの様子

またディスカッションでは「他業種の方、同業種の方様々な方のお話を聞けて、自分が今後どのような教育をしていけば良いのか考えさせられた。」「企業側の人間として「教育」は社会の一部としてどこか他人事であったが、こういった場できちんと意見を述べ、改革に関わることも重要な責任であると感じた。」「刺激的な経験だった」「ディスカッションがとても勉強になった」「知見が広がった」「時間が短かったので、もっと話し合いたかった」「ぜひ何回も続けて討論会を開いてほしい」などという沢山の感想が寄せられました。

今回の講演には社会人や教職員・学生、関係者など合わせて約100名にご参加いただきました。ありがとうございました。