当日ご参加いただいた皆さまから、以下のようなお声をいただいています。

第1部  基調講演(ウスビ・サコ氏)について

◇ 時間は短かったのですが、これからの教育について考えるキーワードをたくさん示して下さったので、学ぶきっかけとなりました。主体性と協調性に困っている世代の若者とどうパートナーシップを築いていくか、そういう視点で考えていかないといけないな、と新しい視点を持つことが出来ました。

◇ 現在の学生が、2050年に意識を飛ばしているという傾向があることに驚きを感じました。先走りではなく、現在、現実に足をつけている上での探究や構想であればすばらしいが、社会にこの風潮が広がることには危機感を覚えました。「大学で」ではなく、小・中・高等教育に於いて…」という言葉に「家庭教育でも!」と思わず言いたかったです。マリの国の家庭教育に関心が湧いてきました。

◇ 自分自身の体験と学識をもとに日本社会の現状と未来の姿についてお話をされた「テンプレート・フレーム化教育」という言葉が印象的であった。また、(お客ではない)留学生が増えると必然的にダイバーシティが進む(進まざるを得なくなる、考えるようになる)という言葉にその裏付けを感じた。

◇ 日本人が物事の本質を考えたり、見極めようとせず、しきたりや伝統をかざす民族性がいまだに強いと感じた。ローコンテクストとハイコンテクストはとても面白く、参考になった。

第2部  パネルディスカッションについて

◇ 堀場会長のご発言に納得するところが大変多かったです。物事を多面的、多角的にとらえることの大切さを感じました。「日本の教育」とひとくくりで捉えていますが、これこそ多角的に見ていかないといけないと感じました。大学にまで進学でき、留学やインターンシップに行く経済的後ろだてのある子たちの教育。学費生活費を自分で稼いで通う子たちにとっての教育。大学に行くという選択肢のない子たちの教育。均一的な教育は批判されますが、その反面、すべての子にとりここぼしのない公教育が社会の下支えになっていることも忘れてはいけないと改めて感じることになりました。様々な視点からの教育の話をきくことができて面白かったです。

◇ 様々な先生からのお話が聞けて、自分自身の身になりました。Z世代がどうのではなく、まず大人たちが学び続ける事が大切だと感じますし、自分が起点となり周りを巻き込んでいける様に志を持ち続け、「問い」を求め、化学反応が出来る人間の一人になり続けたいと思います。とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

主催 京都教育懇話会 / 共催 龍谷大学