<日本の未来と人づくり>
進む少子化、高校教育無償化がもたらす大きな変化とは ~40歳校長、6年間の挑戦の軌跡とこれから~

令和5年の京都市の出生者数は1万人を大きく下回り、関西全体でも約12万人となり、今後大学全入時代が到来する可能性が高い。最近報道されている高校教育無償化は家計負担を軽減するが、学校側には経済的負担が増し、特に大阪府では合理化の名のもとに高等学校の統廃合が進んでいる。こうした大きな変化の中、これからの学校運営のあり方が問われている。
2019年、生徒募集減で廃校の危機にあった香里ヌヴェール学院中高に、当時現役最年少の34歳で校長に就任した池田靖章氏は、コロナ禍においても海外大学との提携を進め、探究・キャリア教育を充実させた結果、4年間で31名の生徒を海外大進学へと導いた。2024年には、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアに本校を置き、世界大学ランキングでも高位に位置する州立の総合大学であるテンプル大学の京都キャンパスを誘致するなど、グローバル社会を見据えた高大接続の新たな形を模索している。また、学校改革により3年で黒字化を達成し法人の理事も兼任するなど、学校経営者としても手腕を発揮している。
第74回例会では池田氏を迎え、6年間の挑戦の軌跡をたどるとともに、大学全入時代の進路指導や高校教育無償化の課題を踏まえ、未来の教育や学校のあり方について議論を深める場になればと考えています。

講 師
香里ヌヴェール学院中学校・高等学校校長
香里ヌヴェール学院学院長
池田 靖章 氏
大阪府出身。2009年京都教育大学大学院修了(教育学修士)、私立高校勤務を経て2019 年度、当時34歳の現役最年少校長として同校に赴任。現在は、中高校長および香里ヌヴェール学院小学校を含むキャンパス全体を統括する学院長を兼任。2021年度より学校法人聖母女学院の常任理事に従事。学校運営だけでなく学校経営の法人運営全般を取り仕切る。 海外進学指導の研究者でもあり、またアジア圏の大学進学を開拓することで、海外大進学のみならず探究・課題解決型学習などを軸にポスト・グローバル社会やVUCA時代を生きる子ども達のキャリア発達を根本的に考え直す取り組みを行っている。
開催日時
2025年 4月 25日(金)18:00~20:00(講演/質疑応答)
※「対面のみ」の開催となります。後日動画配信は行いませんのでご注意ください。
会 場
テンプル大学ジャパンキャンパス京都
(京都市伏見区深草田谷町1番地)京阪本線「藤森駅」から徒歩4分
参加申込
参加無料・事前申込制(先着順) 定員100名

チラシ

