高校生プレゼンコンテスト2016
2016年11月13日(日)
漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)において、
京都教育懇話会主催、関西プレスクラブ共催、高校生プレゼンコンテスト2016を開催いたしました!!
プレゼンコンテストの開催は、今年で4回目となります。
会場には、出場者12名(うちビデオ発表2名)、審査員10名のほか、応援のご家族・教員の皆さまもたくさんご来場いただき、約90名での超満員となりました。
司会は、立命館大学4回生原田茉林さん、立命館大学1回生規矩琴香さんがつとめてくれました。
会場を提供していただきました日本漢字能力検定協会理事長 久保浩史様、
共催いただきました関西プレスクラブ事務局長 田中伸明様よりご挨拶をいただいたあと、
審査員長の京都大学大学院総合生存学館学館長 川井秀一様より、審査方法の説明が行われました。
<ご挨拶・審査方法説明>
応募総数83本の中、作文審査を通過した8校12名の高校生がリハーサルの日に行われたくじ引きの順でプレゼンテーションを行いました。(うち2名は海外研修中のため、事前に録画したビデオ発表を上映)
緊張感と熱気にあふれた会場に負けない程の、元気一杯の素晴らしいプレゼンばかりでした!!
<12名によるプレゼンテーション>
<会場の様子・司会>
審査員の方々の厳正な審査により以下の受賞者が決定いたしました。
<最優秀賞>
京都市立堀川高等学校2年 辻 悠基さん
<優秀賞>
京都市立堀川高等学校2年 田中 真大さん
京都市立紫野高等学校1年 古谷 涼さん
<京都教育懇話会会長賞>
立命館中学校3年 西山 晶子さん
<関西プレスクラブ賞>
京都市立堀川高等学校2年 栃下 航輝さん
<審査員長賞>
京都市立洛陽工業高等学校2年 松坂 元希さん
<日本漢字能力検定協会賞>
平安女学院高等学校2年 西 百合香さん
おめでとうございました!!!
表彰式の後は、川井様、久保様、京都中央信用金庫副理事長 平林幸子様より講評をいただきました。
また、各審査員の皆さまからも、中学生・高校生の皆さんにむけたひと言メッセージが送られました。
<講評>
<表彰式・記念撮影(出場者と審査員)>
高校生プレゼンコンテスト2016 まとめと感想
高校生プレゼンコンテスト2016を終えたばかりの皆さんに、
アンケートと感想をお願いしました!
Q1・自分の思いを聴衆に伝えることはできましたか?
・だいたい伝えられた・・42%
・しっかりと伝えられた・・33%
・普通・・17%
・あまり伝えられなかった・・8%
・全然伝えられなかった・・0%
Q2・高校生プレゼンコンテストに参加して、成長できた点(複数回答)
Q3・今後、日本の政治について主体的にかかわろうと思いますか?
・主体的にかかわろうと思う・・55%
・関わろうと思う・・36%
・必要に応じて関わろうと思う・・0%
・あまり関わろうとは思わない・・0%
・関わろうとは思わない・・9%
Q4・来年も高校生プレゼンコンテストに参加したいですか?
・参加したい・・75%
・参加したくない・・25%
<プレゼンコンテストに参加した感想(一部抜粋)>
・はじめは本当に単純に自分の意見を言う!ということだけ考えて参加していました。しかし練習を重ねる中で、ただ考えを伝えるだけでなく、社会の実情、周囲の声にも耳を傾けなくてはいけないと感じました。発表だけでなく、その過程から学ぶことも多かったです。(平安女学院高等学校・西 百合香さん)
・作文を書いたときから自分のプレゼンコンテストでの発表についての関心がさらに高まり、プレゼンコンテスト本番で自分の固まった意見を伝えることができたのではないかと感じました。(京都市立堀川高等学校・栃下 航輝さん)
・次につながる良い体験をしたと思う。(京都学園高等学校・近藤 春采さん)
・政治に対して考えるきっかけになりました。(立命館中学校・西山 晶子さん)
・胸中の思いを作文にし、プレゼンへと作り変える過程で、自分の考えをまとめ、再考する機会をいただけました。改めて自分というアイデンティティを見つめなおすことが出来たと思います。ありがとうございます。(京都市立堀川高等学校・辻 悠基さん)
・自分の意見を人の前で発表することがリハーサルから本番までを通じて少しは慣れることができた。それでもまだまだ甘いと思うのでこのような場を大切にしていきたい。(京都市立洛陽工業高校・松坂 元希さん)
そのほか、「成長できた」「自分の意見がまとまった」「周囲のレベルが高かった」「出場して良かった」「大変勉強になった」という感想をいただきました!
また、来年にむけての要望を書いていただいたところ、「もっと他の出場者と交流したかった」という意見が多数ありました。次回はより出場者の皆さんがつながれるきっかけが作れるよう、検討していきたいとおもいます。疲れている中、ご協力本当にありがとうございました!
大学生の感想
今回のプレゼンコンテストには、司会をはじめ、タイムキーパー・受付、写真撮影など立命館大学生の皆さんにスタッフとしてフル稼働で運営を支えていただきました!高校生の皆さんのプレゼンを見て刺激を受けた大学生からの感想を一部掲載します。
・一人ひとりがそれぞれの社会に対する「問題関心」をもっており、オリジナルな形で掘り下げているところが本当に教育の型の変化を感じました。経験者としてももっとできることをしていきたいと思います。
・私たちが高校生のとき、こんなに政治や日本の将来について考えたことがあったかな・・と思うぐらいみなさんのプレゼンに関心し、改めて考え直すことも多かったです。
・これから自分も日本の国民の一人としてどうして行くべきか考えることができました。
・同じテーマであれだけの視点、同じ問題点の解決策の多さに驚きました。
司会者からの感想
司会をしていただいた立命館大学2名より、感想をいただきました!!
<立命館大学4回生・原田 茉林さん>
今回、初めてこのコンテストに携わりましたが、高校生のプレゼン能力の高さに驚かされたと共に、この企画は次代を担う高校生に非常に良い刺激を与えるものだと感じました。司会という最も発表者に近い位置で拝見しましたが、高校生の堂々とし、落ち着いた態度、聞き手に伝わりやすい論理的な説明力は想像を遥かに超えていました。発表者全員が自分の実体験に基づいた意見や工夫を加えており、数え切れないほどの練習を重ねてきたことが伝わりました。その上でまず、今回のテーマ「一票の重み、社会と向き合う私の思い~10代が考える日本の未来創り~」は大学生の私でも難しいものでしたが、次代を担う高校生がこれからの日本を考える良いきっかけになったと思います。
私は初め、てっきり選挙権年齢が18歳に引き下げられたことについて全員が述べるものだと考えていました。しかしサブタイトルの日本の未来創りに重きを置いた方や、一見テーマとは関係のない導入からアプローチされている方もいて12名全ての発表が興味深く、魅力的でした。また審査員の方の講評も非常に興味深く特に、昔、女性が投票可能になった頃は紋付の着物で投票に行っていたお話には感銘を受けました。そういった時代背景を聞くと、発表者たちも更に自ら考えたり感じたりすることができると思います。私は今回、このような企画が行われていることを初めて知りましたが、ここまでハイレベルな戦いをした高校生を非常に頼もしく思いました。それと同時に自分は大学生としてしっかり日本の未来を見据えられているだろうかと考えさせられ、私自身も非常に良い刺激を受けました。この企画によってどれだけの人が刺激されているのかと考えると、今後も益々大きなコンテストになっていくとよいなと感じました。
<立命館大学1回生・規矩 琴香さん>
今年の高校生プレゼンコンテストのテーマは「一票の重み、~社会と向き合う私の思い~」。副題にある「10代が考える日本の未来創り」を早くも翌日から実行していきそうな、熱意のある12名の高校生・中学生が自身の社会に対する思いを熱く語りました。
今回司会を務め間近でプレゼンテーションを見させて頂いた中で、一番の気づきは「10代ならではの価値」に誇りをもっている姿が発表者それぞれの発表の随所に表れていたことでした。選挙における一票が日本の、世界の情勢を変えてしまえるという危機すらも感じているようにも思えたのです。本人たち自身は感じていなくても、大学生の私や異なる年代の人からすると素直で且つとても心強い次世代のリーダー陣に見えたのではないでしょうか。発表者各自の個性が反映された内容だったため、本来の高校生プレゼンコンテストの趣旨にも叶うものだったのではないかと思います。
発表者の中でも特に、目標に向かって既に今まで行ってきた活動から掘り下げて分析し、今後日常生活の中で意識していくべきことまで、一貫性のある発表には学ぶものがたくさんありました。発表者の皆さんが言ったように「賢さ」というのは勉強ができるだけでなく、日々身の回りや社会について興味・問題意識をもつなかで培われるのだと学びました。地方創生、対話型学習、素読の教訓「古教照心」、王陽明の「知行合一」、中央庁移転の提案、心身障害者の投票権、他薦の導入、投票の際の意思記入。それらは皆、日常生活や活動を通しての興味関心から掘り下げているものでした。これからしたいことにつなげる「活きた知識」を得る重要さを知りました。
世界でも名の知れるグローバルリーダーたちはよくおっしゃっています、「海外に出て初めて自分自身が何者かが分かる」「海外に行く前にまず自国・内部から学ぶべき」なのだと。自国と他国両方について理解するためには、やはり比較材料の地盤となる知識が欠かせません。しかし発表者たちは、知識を基に現状の日本の問題点を挙げ批判に終わるのでなく、それまではどうであったか、歴史上にはこんなことを説いた人がいたなど、より具体的に歴史や文化も踏まえて自国について熟考されていました。そんな機会はとても貴重だったのではないでしょうか。日ごろ歴史や政治経済の授業で学ぶのは当たり前ですが、義務的にやるよりも、今回の高校生プレゼンコンテストで同じ熱い志をもった仲間12名と挑んだというその達成感が、気持ち的な面でも今後の学びや活動の意欲につながるのはないかと私は思います。
今回高校生・中学生の皆さんに学ばせて頂いた機会を受けて、自分自身が一体何のために大学で毎日学んでいるのか、どのような道に進みたいのか、を改めて考えさせられました。というのも普段自分自身は、あらゆる事象に問題関心を抱くことは多くても、それを自分の行動と絡めて改善策を考えるのには慣れていないのです。中高生はアクティブラーニングからそうした力を身につけているので、私も日ごろから仲間との対話から気づくことを大事にし、彼らが言ったように「若者から若者」へ発信していける一人になりたいと思いました。今後社会人に近づきつつも、大学生ならではの視点・意欲関心に向かって自分らしく進んでいきます。
高校生プレゼンコンテスト2015
10月4日(日)
京都大学総合博物館において、京都教育懇話会主催、関西プレスクラブ共催
高校生プレゼンコンテスト2015を開催いたしました!!
当日は、119本の応募の中、作文審査を通過した11校12名の高校生の熱いプレゼンが行われました。
博物館の会場は、円形すり鉢状であったため、
出場者も、審査員も、応援団も熱気にあふれていまいした!!
出場者のみなさんは、少ない準備期間で、大変だったかと思いますが、どれも素晴らしい発表で大変感動しました!ありがとうございました!
司会は、京都華頂大学3回生新島知佳さんと、京都市立洛陽工業高等学校2年篠田季旺さんがつとめてくれました。
審査員の方々の厳正な審査により以下の受賞者が決定いたしました!
・最優秀賞
立命館宇治高等学校 3年 規矩琴香さん(題名:日本に「世代間をつなぐ」コミュニケーションを」
京都市立洛陽工業高等学校 3年 林野芳洸さん(題名:日本の未来は明治の「京都」から学べ!)
・優秀賞
立命館高等学校 3年 大山力也さん(題名:新エネルギーの開発と発展)
平安女学院高等学校 1年 中田愛さん(題名:日本らしさってなんだろう)
・京都教育懇話会会長賞
京都市立洛陽工業高等学校 1年 日下部宙樹さん(題名:自動車の燃料をゴミからつくる)
・関西プレスクラブ賞
京都市立洛陽工業高等学校 1年 永井光さん(題名:日本の課題を宇宙から解決する)
おめでとうございました!!
出場していただいた高校生の皆さま、応募したいただいた高校生の皆さま、各関係者の皆さま、京都教育懇話会運営委員の皆さま、学生部会の皆さま、そして京都大学総合博物館の皆さま、 皆さまのご協力により、無事終了できることが出来ましたこと心より御礼申し上げます。
そして、昨年度に引き続き審査委員長をお引き受けくださった、京都大学大野照文先生、本当にありがとうございました!副審査委員長の関西プレスクラブ田中伸明事務局長、京都教育懇話会運営委員の皆さま、お忙しい中真剣に審査をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
当日の模様が、本日の京都新聞に掲載いただけました!(10月5日(月)朝刊)
ぜひチェックしていただけましたら幸いです。